【良TV番組】地方芸人リアリティーショー “ゴリパラ見聞録”

ネットに動画があがるようになり、「TV番組はオワコン」と囁かれるようになって久しい。

すべてのTV番組は死んでしまったのだろうか。。。

TVでしか作れない唯一無二の番組がある。それがゴリパラ見聞録だ!

目次

ゴリパラ見聞録とは

『ゴリパラ見聞録』(ごりぱらけんぶんろく)は、福岡のローカル局テレビ西日本(TNC)で毎週土曜日 0:55 – 1:25(金曜深夜)に放送されている旅バラエティ番組。

ワタナベエンターテインメント九州事業本部に所属するお笑い芸人、ゴリけんパラシュート部隊(斎藤優/矢野ぺぺ)のトリオが、視聴者に日本全国の行きたい場所をリクエストしてもらい、現場の写真を撮ってくるという構成。

構成だけ見ると、Youtuberの企画でもできそうな構造になっている。

でもYoutuberではゴリパラのような味は出せない。

なぜか?制作費(旅費を含む)が決まっているからだ。

人気に比例して制作費やギャラに還元されるわけではないことが、番組内でも示唆されている。

局、制作スタジオ、タレント事務所などが絡む利権構造がやりがい搾取として番組的にはプラスに機能している。

地方局であればその束縛はさらに厳しい。

結果、ロケ地までの運転を演者が担当するのは当たり前。同行スタッフ数の少なさからADの仕事も演者がしたりする。

高まったストレスも相まって、クソをクソで煮しめたような迷言が飛び交う極上のリアリティーショーが出来上がる。

最低で最高のヤツらが出てます。

ゴリけん

ピン芸人。芸風はMr.フルスイングのホームランバッター。

最年長かつミスの王様(噛む、言い間違い、勘違い、健康管理が出来ない、不明瞭な発言など)

自身の生き様を”粋か野暮か”で悩んだりするが、おそらく暗めのグレーゾーン。

歴史好きを公言してるけど、正確性はかなり怪しい。「~諸説あります」

番組での役割 年上

スタッフを含め、最年長者なのだが、番組内ではいじられ役。一応リーダーっぽい。
しかし元来の人の良さからリーダーにはなりきれていない。
旅の途中で突然言い出す「ゴリけんプレゼン」には独特の熱さと強引さがあり、
パラシュート部隊とスタッフも仕方なく付き合っている。

特徴:見た目は豪傑、心は乙女、歴史マニア、言い間違いが尋常じゃないほど多い

公式HP 出演者紹介より

斉藤優(パラシュート部隊)

パラシュート部隊のボケ担当。

男の分割払いで借金を恐れぬギャンブラー。

泣き芸で人の心を打ったり打たなかったりする。パチンコ、スロットは打つ。

顔面と低身長からくるコンプレックスで大体イライラしており、常に噛み付く対象を探している狂犬(ただし長い物には巻かれがち。

番組での役割 : ドライバー

旅先には、車で行ける範囲はすべて車で行く当番組には欠かせないメンバー。
自称「日本一のドライバー芸人」当番組の実質的なエースとも言える。
だが、非常に飽きっぽくて、心が折れやすく、何かあるとすぐに喫茶店に入りたがる。 末っ子気質。

特徴:写真にうつる時、うまく笑えない、酔っ払って号泣する

公式HP 出演者紹介より

矢野ぺぺ(パラシュート部隊)

パラシュート部隊のツッコミ担当。

エヴァとファッション以外の森羅万象に興味がなさそう。

そのためか芸人としての向上心はない。ローカルタレントという枠内では成立しているという自負があり、自身を”受注業者”と定義する。

メンバーの中ではイケメン担当でハンサムマウントを取るが、福岡県内でも知名度がなくゴリけんと斎藤に逆マウントをとられがち。

下戸で一献の際にはコーラを飲んでいる。

番組での役割 メモ&カメラ&雑用

免許はもっているものの、ペーパードライバーで運転の機会はほとんどない。
車での旅が多い当番組にとって彼の必要性が疑問視されている。
旅先でメモやカメラ、雑用など制作的な事を一手に引き受ける事でなんとかレギュラーポジションを保っている。
しかし、それが元で、 スタッフに間違えられる事もしばしば・・・。

特徴:他の2人に対してルックスには絶対の自信を持っている、旅情を全く感じない、スクラッチが好き

公式HP 出演者紹介より

トミさん(富永治明 – 撮影・演出

カメラマン兼ディレクター

おそらく世界一ゴリパラを美味しく調理できる人。キレッキレの劇中テロップなしに番組は成り立たない。

常識人ポジだが、芸人勢曰く”性格歪んでいる”とのこと。

カメラマンも兼任するディレクター。通称「トミさん」。番組制作を請け負っている映像制作会社の代表取締役。

高所恐怖症であり、高い位置での撮影は別のメンバーにやってもらう。

4つ年上のゴリけんとは世代は違うが福岡大学の先輩後輩の関係である。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

刺身があれば何でもできる!!

ゴリパラといえば刺身。

1日目にロケ地まで移動の後、ご当地の居酒屋で一献(いっこん)と呼ばれる飲み会が開かれる。

遠いロケ地だと1日の大半を移動に使い、演者スタッフ共々疲れ果てた後に飲み屋での収録から本番開始。

芸人目線のストレスを解放させる図が展開される。

その際必ず頼むメニューが刺身

7net.で恒常販売しているゴリパラTシャツには 343(さしみ)、NO SASHIMI NO LIFE の文字が踊る。

GYAO!で配信されていた姉妹番組「ゴリパラ+」のロゴも刺身。

同番組でおつまみ打線を組んだ際も当然4番だった。(飲み会上級者ゆえに刺身以外の打順もめちゃくちゃ納得感がある

夢はまだ終わらない!!

体当たりドキュメンタリーという構造的にはNHK「鶴瓶の家族に乾杯」と似た部分があるけど、全く別物。

「家族に乾杯」が有名人パワーとスタッフ数の説得力で守られた”絶対に死なない体当たり”であるのに対して、地方芸人、地方局だと取材許可を取るのも一苦労だ。

もし同じ条件下で制作しろと言われたら震え上がるだろう。

正直音声をどう録っているのか見当もつかない。

ピンマイクの仕込みも無しに相当クリアな立体感のある音声に仕上がっている。

芸人たちの面白さを100%引き出すのも難しい。テロップが第4の演者のツッコミとして機能し、編集時に芸人的センスも問われる。

Youtubeのゴリパラ見聞録チャンネルにも過去の放送分が続々とアップされている。

BGMなどの版権物は差し替えられているけど、本編をまるまる一本観れる!、、にも関わらず現在の登録者数がたった10万人なことにびっくりした。

スターを目指して身を焦がす地方芸人の生態が素晴らしく面白いけど、スターから遠いからこその面白さもあるというジレンマを抱えているw

そんな奇跡のバランスで構成されたゴリパラ見聞録をぜひこっそり観てほしい。

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